
【声劇台本】アナタノ戯ヘ【朗読】
台本【希鳳】
ああああしんどい… 切なさが伝わるといいな… ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 黄昏時の片時雨。 冷たく濡れた石段を登り。 赤茶けた鳥居を潜った先で、貴方は待ってくれているのだろうか。 霧がかかった境内で私は、錆びれた思い出に溺れるようにそっと目を閉じた。 ずらりと並んだ提灯と、騒がしくも暖かい喧噪。 鼻腔をくすぐるリンゴ飴の甘い香り。 綺麗に笑う貴方の横で、私はそれを見つめている。 叢の陰でそっとべたついた唇を重ね、繋いだその手の感触を、今でも私は覚えている。 もう一度目を開けば、そこに人影などありはせず。 暗い静寂の中で私は独りだった。 煙に巻かれたように、呆然と立ち尽くした私を嘲笑う雨の中で、見つめた先にある面影。 その瞳に映る私の姿は、酷く哀れで。 不意に伸ばしたその手が届くことは無い。 取り残された私は独り、過去に捕われたまま、くたびれた幻に縋るのだ。 叶わぬものと知りながら。 それでも私は、貴方と共にありたいと願う。 ~アナタノ傍ヘ~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ #声劇 #声劇台本 #台本 #希鳳の作品集 #オリジナル #1人声劇 #朗読 #朗読台本 #拍手返します #死別 #悲しい #暗い
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