todorokigentaro

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作詞：todorokigentaro 作曲：ORPHEUS だいぶ昔のことだ。 子どものとき、風邪を引いたら病院へ一人で行った。 待合室に入る。 誰もいない。 受付にも人がいない。 物音一つしない待合室で、つまらない外国の四コマ漫画を見て待っていた。 他の雑誌は大人向けなので、子どもが読むには似合っていなかった。 気が付くと、受付に女性が座っていた。 診察券を出す。 「一人で来たの？」 「はい。」 少しして、診察室に呼ばれた。 体温と容態の確認。 脈を測る。 喉の様子を見る。 肺の音を聞く。 指を重ねて、トントンと叩く。 薬を３日分もらった。 家に帰る。 「注射、打ってもらった？」 「いや、薬だけ」 「注射を打ってくださいって言わなきゃ」 思うに、保護者が付き添っていない子どもに注射は打てなかったのだろう。 自分は、しっかりした子どもだった。 しかし、しっかりした子どもが、 しっかりした大人になるかどうかは、 別の話である。 ［一部抜粋］ #todorokigentaro詩 #todorokigentaroORPHEUS #todorokigentaro病院