
カモメが舞う町✨☘
todorokigentaro
作詞:todorokigentaro 作曲:ORPHEUS カモメが舞っている。 場違いな気もするが、ここでは普通なのだろう。 4階の窓から眺めていると声をかけられた。 「カモメ、珍しい?」 「あっ、はい。思ったより海が近いんですね。」 本当は、海を見ようとして窓から眺めていた。 「流氷って、冬に見えるんですか?」 「冬というより春だな!」 この窓から流氷が見えるはずだが、海さえ見えない。 「ここから、流氷が見えるんですよね。」 「よく見えるでしょう!」 「あの、どこが海でどこが流氷なんですか?」 一面、雪の白しか見えない。 「全部、流氷だよ。」 目を凝らす。 地面と海の境目にネットが見えた。 海があるはずの部分は、全て白い。全てが流氷だった。 海の本来の色である青は消されていた。 一瞬、息を飲んだ後、馬鹿げた質問をした。 「人間が乗れますか?」 「うーん、やめた方がいいんじゃない。」 「そうですか。」 後から、好奇心で流氷に乗って行方不明になる事故が毎年のように起きていることを何かで知った。新聞だったような気がする。 [一部抜粋] #todorokigentaro詩 #todorokigentaroORPHEUS #todorokigentaroカモメが舞う町
0コメント
ロード中
