(これから参加する方向け) 1期 秘密結社路地裏珈琲 あらすじ
秘密結社 路地裏珈琲
(これから参加する方向け) 1期 秘密結社路地裏珈琲 あらすじ
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秘密結社 路地裏珈琲 1期顛末
つい最近、あなたの住む街のどこかで起こった、一連の騒動について記したいと思う。人目につかず過ぎ去った、とても非日常的な半年の話だ。
石造りの街、迷路のような坂道に、パイプがよく茂ったNorth Celestia Townの一角。寂れた路地裏で、カフェのマスターに声を掛けられた彼らは、甘い言葉で誘き寄せられ、そしてついに、秘密結社を構成するにふさわしい人材として、品定めの対象となったのだった。
“バイトを探していないかい?”
“身の上話にのっちゃくれないだろうか。”
“君にぴったりの良い話があるんだ。”
サトウ、スズキ、タナカと名乗るマスターたちは、代わる代わる、そんな台詞で心のうちに踏み込んで、合言葉のようにこう付け加える。 “珈琲一杯奢るから”。
昨日まで常連客であったはずの彼らは、あれよあれよと密室に閉じ込められ、脅しにも等しい、都合よく設計された運命に導かれていった。己のエゴが赴くまま、世界を幸せにすることを企む秘密結社、その名も“路地裏珈琲”の一員として、表向きは珈琲屋のバイト店員という、新たな顔で人生を歩むことになったわけだ。
とはいえ、ただのバイトで済むはずもない。ビラ配りをすれば輩に追われる市民を守り、とある日には恋の野次馬として見知らぬカップルの縁結び。貧困にあえぐ子供には愛とプライドを。都市伝説、心霊騒ぎもなんのその、拳で語る乱痴気騒ぎに、数千万もの大金をかけた正義の強盗事件を起こし、恋と夢と驚きを口いっぱいに詰め込んで...
はじめこそ、策略で互いを雁字搦めにしていた3人のマスターと10人は、気がつけばかけがえのない友人となり、悪友、ライバルの類である任侠、辻斬茶寮の面々も加わって、賑やかな日々を送っていった。
そして、出会ってはじめての冬。彼らはついに、路地裏珈琲結成の核心とも言える、秘密に触れることとなる。街の権力者である議員、グリードによって連れ去られたサトウを追って、忍び込んだ美術館。そこでようやく、サトウの正体が悲運の宗教画に描かれた青年、絵そのものであったこと、彼が偶然にも受肉した際、“幸せとは何か?“を追い求める為に作られた組織が、路地裏珈琲であった事を知ったのだ。
珈琲屋のバイト達によって助けられた過去の友人達、そして、堅い絆で結ばれた辻斬茶寮達の助力。彼らは、幸せの良縁奇縁を武器に、奇しくもサトウの誕生日、クリスマスの夜に、再び彼を絵の世界から取り戻し、平穏の日々を掴み取ったのだった。
それからしばらく月日は流れ、新たな年の幕開けに、本物の人間と成ったサトウは、新たな夢を胸に珈琲屋達を誘う。「海の向こうへ旅しよう」。
かくして珈琲屋、そして辻斬茶寮の面々は、同じ飛行船に乗り込んで、世界中の路地裏を転々とする、幸せ運ぶ渡り鳥となった。これから長い時間をかけて、見たこともない国や街で、今まで以上に刺激的な毎日を送ることとなるだろう。
空の向こうで待つ未だ見ぬ友の為。
”珈琲一杯、淹れとくね“
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一期、読み切り短編含め、おおよそ全220話
ストーリー参考音源:秘密結社路地裏珈琲参加者一同
ストーリー考案・編集:ゆき
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