
削除で考えたこと(超長文)
-
※私もちゃんと勉強したわけではないので、間違いがあるかもしれません。間違いがあった場合は根拠を添えてご指摘いただけたら本当に本当にありがたいです。 ※私は暇に飽かして調べましたが、ここまで調べることを勧める気も無ければ、調べない人を責める気も全くありません。もちろん、CDをボーカルキャンセルしてアップするような人は問題外ですが。 「公然の秘密」は10月3日にアップした後、10月23日にJASRAC未登録であるとの指摘を受け、実際にJASRACサイトに掲載されていなかったため削除しました。この状況で、指摘した方が投稿NGと考えるのは当然ですし、私も正当な指摘だと思ったので納得して削除しました。これが原因で深刻な事態になるとは考えにくいですが、ルールはルールなので。 後になって、作品をJASRACに全信託されている椎名林檎さんのような場合には、事情が異なると教えていただきました。信託契約とはJASRACサイトによれば、既存の作品から今後作られるものまで、全ての作品の著作権を管理する契約だそうです。新曲をリリースした瞬間から利用契約の相手は自動的にJASRACになるので、JASRACと契約しているnanaでの利用は違法ではないという解釈です。 多分ですが…「作詞作曲して歌うアーティスト」の場合に限れば、JASRACサイトで作品を検索して、管理状況の欄の信託状況が全信託、所属団体がJASRACになっていれば、そのアーティストの曲は個別に登録が確認できなくても大丈夫と言えそうです。 ただ例外はあります。たとえば丸の内サディスティックの配信権はJASRACではなくNEXTONEにあります。今回、椎名林檎・東京事変の曲100曲弱について調べましたが、半数近くの曲の配信権がNEXTONEにありました。nanaはNEXTONEとも契約しているし、今回は結局JASRACでしたし、それ以外のケースは無さそうなので大丈夫だとは思いますけど。※カバー曲等の場合は当然違ってきます。 https://nana-music.co.jp/ja/copyright/に「※インタラクティブ配信が許可されている楽曲が対象です 」と書かれているように、正確には「JASRAC登録曲かどうか」という問題ではありません。JASRACの登録番号が付与されていて、演奏権や録音権はJASRACにあるのに、配信権はJASRACにもNEXTONEにも無いケースもあります。(例えば、削除しましたがJASRAC作品コード056-4976-5 SPLASH WAVEがそうでした。) (加筆:「nanaが『※インタラクティブ配信が許可されている楽曲が対象です 』と言っているから」ではなくて、nanaのようなウェブサービスに楽曲をアップロードするためには配信権を持っている相手の許諾が必要だということです。 個人がJASRACやNEXTONEに許諾申請をするのは現実的ではないので、ウェブサービス側がまとめてJASRACやNEXTONEと契約しているだけです。nanaユーザーに必要なのは配信権で、nanaとJASRAC、nanaとNEXTONEの間の契約が配信権以外に及んでいるかどうかは、ユーザーには全く関係の無いことです。 またそもそもアーティストがJASRAC、NEXTONEに配信権の管理を委託していないのであれば、その先のnanaとJASRAC、nanaとNEXTONE間の契約には何の意味も無いので、どうしてもと言うならアーティスト本人と交渉するしかありません。) このような権利の切り分け?は、例えばボカロPがカラオケ業者から収益を得る一方で、ネット上の二次創作の道を残したい場合等に有効らしいです。この辺は私も理解できていないので、気になる方はデッドボールP・JASRAC・部分信託のキーワードでググってみて下さい。実際に曾根崎心中の管理情報を見ると、JASRACとNEXTONEが権利を部分的に管理しています。 (ここに「音楽権利情報検索ナビ」というサイトについて書いていましたが、当該サイトが2020年1月31日で公開終了したため削除しました。) まあとにかく調べれば調べるほど謎が深まるというか収拾がつかなくなるので、https://nana-music.com/blogs/copyright-explanation/のように「多くの場合大丈夫」と言いたくなるのも分かります… と、ここまで調べて自分なりに考えて、やはり再アップは登録情報を確認してからという結論になりました。 最後に、この件に関しては私自身nanaに問い合わせをしました。正直想定内ですが、現時点で回答はいただけていません。こういう場合に何とか助けてもらうことってできないんでしょうかね。 (追記:勝手な想像ですが、今回はドラマ使用曲で、テレビ局も権利に絡んでいる関係で調整が遅れたのかも?nanaに助けてくれと言うのは筋違いな気が今はしています。😅) もう一つ、違反投稿を運営が完璧にチェックするのは事実上無理でしょうから、今回のようにユーザー同士で違反を指摘する行為があっても良いかと個人的には考えます。(https://nana-music.com/blogs/copyright-explanation/では、直接連絡はトラブルの元なのでアプリの報告機能を使うよう勧めていますが、報告したとして実際どのくらい動いてくれるのか…)ただし、指摘する際に公的機関、公的権力を思わせるようなユーザー名を使用するのは、著作権侵害といい勝負だと思います。 そしてJASRACのサイトデザインは阿部寛といい勝負…🤣
