悼 いたみ

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絵画騒動が終わってしばらくした、ある日のこと。各々が珈琲屋に来て見つけたものは、以下のもの一式だった。 バイトのみんなには一枚ずつ、詞が書かれたカード。 マスター二人とタナカさんには「弾いてください」と書かれたカード。 しろにはタイトルのない楽譜。 それに加えてみんなに同じ文のカード 【珈琲屋で答え合わせをしよう】 わからないーとか、誰かのイタズラかなとか、いろんな言葉が飛び交う店内を外から眺め僕はにやりと笑った。 もう少しみんなに考えてもらっても良いかもしれない、鼻唄混じりにもう一度店内を覗いたら日頃の行いなのかなんなのか、恐らく彼のいたずらだと疑われたであろうサトウさんがみんなから詰め寄られている光景が見えて。さすがに可哀想だったからすぐ扉を開けた、すまんサトウさん。 「さぁさ、答え合わせしましょ」 ぽかんとする一同を見回してから、ふんふんとイントロを口ずさむ。うん、なかなか良い。 机の上に散らばったカードに、新たな一枚を加える。印字されている文章がはまれば、ピースは出揃った。 【ぼくらのみち 】 僕らの道はまだまだ続く。 ------------------------------------------------------------ 秘密結社 路地裏珈琲 オリジナルソング 「ぼくらのみち 〜Tales of the Unusual〜」 作曲:さばと様 作詞・メロディ作曲:悼 ■□■□■□■□■□ 真っ白な１ページ 引っ張り出して描いてみよう 心の赴くまま ひとつ、ふたつ 何かが足りない ごちゃごちゃ頭ん中 いっそ破り捨ててしまおうかな ページに手を掛けたとき みんなの声が聞こえたんだ 救いのない こんな世界でも 大事なものを愛せるなら (失くしたくない) エゴイズムだって構わないさ 塗り替えていけ 「幸せ」を 君らしさってなんですか 僕らしさってなんですか 曖昧なものほどすり抜けてしまうから ひとつひとつ 拾い上げて 少しずつ持ち寄った言葉のかけらを 紡いで 作り上げよう ぼくらのみちを ---------------------------------------------------------------------------- みなさんお疲れさまでした。 そして改めて、素晴らしい企画を立ち上げてくださったメガネさんにお礼を申し上げます。 もともとただの路地裏ファンだった双子が、「街の双子ちゃん」になり、「常連の双子ちゃん」になり、ついには「デザイナーツインズ」という居場所を作ってもらえて。 ほんとにこんな奇跡みたいな企画ないよね!?ってしろと常々話してるんです。だってただのファンだったんだよ僕ら？ここまで関わらせてもらえていいんだろうか、幸せすぎやしないか？って。 「各々のエンディング」をテーマにとのことだったんですが、実を言うと僕は"終わり"というものにいまいち実感がわかなくて。だって、物語はここで一度エンディングを迎えるわけだけれども、マスター始めNPCのみんなや路地裏のみんな、僕たち双子の日常はまだまだ続いていくわけじゃない？どうしようかなぁ、と考えたとき「終わらない」というキーワードがポンと出てきて。 路地裏珈琲のキャラクター達はもちろん、当然だけど現実世界の僕らの生活もこれから続いていく。放り出したくなったり、どれだけ好きなものでも嫌になったりすることもあると思うんです。それでも僕らが持てる「幸せ」って何かなってデザイナーちゃんとお話して。 辛いこととか嫌なことがあっても、最終的には自ら歩む道は自分で作らなきゃいけない。けど、少しずつみんなで知恵を出しあってより良いものにできたら良いね、そんな思いをそのまま詞に起こしてみました。 たくさんの言葉を、歌を持ち寄って、大きなひとつの物語がこうして形になったこと。これって当たり前じゃないし、僕ら一人一人がいないとできなかったことだと思うんです。 改めて、素敵な仲間達みんなに心からのありがとうを。 今後とも、よろしくお願いします☕🍵🏙️ 2019.11.23 デザイナーツインズ 悼 #秘密結社路地裏珈琲 #オリジナルソング #ぼくらのみち_TalesOfTheUnusual #ぼくらのみち