nana

Rolling days 閑話
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ー TEMPEST 9.5話 ー Rolling days スティンガー (cv.羽々) ネグロー二(cv.諌宮) ************************* 一触触発の雰囲気の中、勢いよく扉が開かれた。 「ネグロー二長官、報告します! ラムレットが、ラムレットが重傷です!」 そこに居たのは、真っ青な顔のギムレットであった。 *** すぐに向かった長官達が目にしたのは、腹を貫かれてぐったりしたラムレットと、悲壮な表情を浮かべて彼に膝を貸すミスティである。 「何故だ、どうしてそいつを庇ったんだ、兄さん!」 叫ぶギムレットへ、ラムレットは、青白い顔で少しおどけたように笑ってみせた。 「悪い、ギム。全部思い出したんだ。俺があの日、この美しい人に襲われたこと。…そしてあろうことか、心まで奪われてしまったこと」 そう言って、力なくミスティの掌を握る。彼が危険な状態であることは、誰の目からも明らかであった。見守る一同。 「そこにいるのは分かってるよ」 凛とした声でネグロー二が声をかけると、ラムレット達とは反対から、2人の影が現れた。 力強くそのうちの1人が、ネグロー二に向かって叫ぶ。 「取り引きをしましょう」 吸血鬼最後の純血、キールは、ネグロー二を真っ直ぐに見つめた。 #ヴァンてん

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