「任侠団体 辻斬茶寮」
秘密結社 路地裏珈琲
「任侠団体 辻斬茶寮」
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「へえへえ、はぁ〜...そらあきまへんなぁ...ええ、えぇ。どこ?なんやめっちゃご近所やん、任せよし、寄ってく寄ってく」
携帯片手にダラダラ歩く、長身痩身和装のメガネ。
彼の後ろには、列をなす唐傘打掛女の子。
切った電話を懐にしまい、男は扇子をぱらりと開いた。
三日月の美しい夜だった。繁華街を堂々と突き進む大名行列に、誰もが目を奪われ道を開ける。駅前で今日も、小競り合いがあったという。昨日は暴行、明日はなんだ?不良が溜まって、女子供は肩身が狭い。
今まさに、目の前で品なく騒ぐ下賤の輩に、彼らはニンマリ笑いかける。
「さーさ、暴れん坊の子猫ちゃん達!お仕事来たでぇ!お上の手に負えん悪い子は、どつき回しておうちに帰さなアカンなあ!?」
男の名前はイトウといった。扇子には手書きで任侠の文字、今時ふざけたファッションセンスに違いはないが、それが彼、いや...彼らの生き様なのだ。
傾奇てなんぼ、強さを誇示して弱きの希望となり輝く。
「手加減無用や。弱いモンいじめしかでけへんイキリ坊主共に、ほんまもんの喧嘩教えたってんか」
昼の姿は、“今勢いのある和風カフェチェーン、辻斬茶寮”の売り子さん。夜の姿は、ご覧の通り。
放った傘が闇夜に舞って、空切る拳と御足の白...艶やかな着物の花が其処彼処でパッと咲いた。
任侠団体 辻斬茶寮。
彼と、彼女達は“笑顔で溢れる極楽現世”の実現を目指し、今宵も何処かで修羅と化す。
「あー、もしもしお嬢。あっと言う間ですわ。彼女らのご褒美、弾んであげて下さいな」
* * * * * *
オーダー: あなたのテーマソング
※全員の曲のイメージでお話のプロローグが変化します。
完成したら、辻斬茶寮コミュニティにご投稿下さい。
期限:7月いっぱい
「自己紹介がてら、一番好きなん聴かせて〜」
※※辻斬茶寮のお世話役は、イトウが承ります。
コミュ二ティに常駐しているので、呼ぶと質問にも反応します。あだ名は番頭ですので、気軽に呼んであげて下さいね。
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