nana

拝啓、君に死が訪れますように 1話
23
2
コメント数5
0

どう足掻いてもんしろ 里見「おい稲子~。稲子?おーい稲子くーん。聞こえてますかーー?」 稲子「うるさいな。聞こえてるよ。何?」 里見「聞いた?またあったらしいぜ。自殺!今度は隣のクラスの奴が保健室で首つりだってよ!」 稲子「.....今週何人目だ?」 里見「えーーと...自殺は7人目で他殺は22人かな?まぁ少ない方だよなぁ。ハハハ」 稲子「なんで笑っていられるんだよ?昨日殺されたのはお前の彼女だろ?」 里見「そうだよ。それが?」 稲子「.....悲しくないのか?あんなに仲良さそうだったのに..」 里見「悲しい??なんで?意味わかんないんだけど?死んだだけだろ?」 稲子「里見、死んだってことはもう会えないって事なんだ。この世にいないんだ。分かってるのか?」 里見「分かってるよ!俺そんなに頭わるくねェし!お前さぁ、人が死ぬことにいちいち敏感すぎないか?  お前だって17年も生きてたら一人くらい殺したことあるだろ?」 稲子「あるわけないだろ...!」 稲子 人口の異常増加により、殺人等、人の死に関する法が無くなった世界。    人が人の死をなんとも思わなくなった世界。    この世界に生きる俺たちはきっと    壊れている。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー オリジナル台本、「拝啓、君に死が訪れますように」の一話です。 基本は自分で書いて自分で演じるための自己満足作品ですが もし、演ってみたい!という方はお好きにどうぞ! 人口の異常増加により、殺人が法で罰せられなくなった世界。 人々は他人の生に興味を示さず、日常的に殺人を犯すようにもなった。 自分の命だけがあればいい。そんな人々が蔓延る世界で、最近増えてきた自殺者。 死への興味か?自殺に見せかけた道楽殺人か? 人の死に心を痛める特異な高校生、稲子奏多は自殺者の動機が気になっていた。 キャラクター 稲子 奏多(いなご かなた)17歳。 浅見高校に通う高校一年生。 何をするにも心ここにあらず状態の無気力マン。 しかしこんな世界で、人の死に心を痛める特異な人間だった。 唯一の友人、里見とは死についての話題にならない限りは仲良くしている(つもり) 里見 慎吾(さとみ しんご)17歳 同上! 稲子曰く、コミュ力お化け。 友人は多いが、その友人が死んでも何とも思わない。 稲子とは違い、この世界では「正常」とされる人間。 今までで殺した人間は4人。 プレイリストはこちら⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎ https://nana-music.com/playlists/2830524/

5コメント
ロード中