nana

Once  紗羅ボイスプラスバージョン
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退屈な日々に差した一筋の光。 それは最初、頼りないものであったが、今となればそれは実に心地よく、暖かなものだったと気づく。 死を求める君を繋ぎ止める唯一の鎖。 約束と言う名の頼りない鎖。 それでも、それにすがるしかない僕はなんと愚かなことだろう。 しかし、それでいい。 君を縛る権利など、元々僕にはありやしないんだから。 いろんな人物が君に興味を持ち始め、嫉妬に似た感情を抱くが、僕には過ぎた感情だったね。 ごめん…なんて、君は聞きたくないかな。 どうしようもなく気持ちが抑えられなくなるなんて、あの日以来かもしれない。 僕の過去を知りたいかい? いずれ分かるよ。捨てたものではあるけど、君になら教えてもいい。 それほど君に目を奪われているということだろうが、君はきっとそんなことはないんだろうね。 赤くなる表情も、優しい手も、純粋な瞳も、今は僕のものじゃない。 しかし、約束は守ってもらうよ。 僕は必ず君の瞳をもらう。 そして、ついでに君自身をもらってあげよう。 …違うな、欲しいんだ。僕が、君を。 ただひたすらにもがいた日々よ、永遠に。 脆い音色でいい。 拙い歌詞でいい。 今この歌を君に捧げたいと思う。

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