nana

30話
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30話 凌志『なんでさっきから逃げてばっかりいんだよ。何時からお前はそんな腰抜け野郎になっちまったんだ?』 瑛斗『俺はお前達と戦いたくねぇんだって言ってんだろ!敵とか味方とかじゃなくて、俺は昔の仲間として、友として、お前達と殺り合うのは嫌なんだよ!』 凌志『何甘ったれたこと言ってんだ。どんな相手だろうと闘いの場で会ったからには殺り合うほか道はねぇ。それが組の為であり自分自身の為でもあるからだ。』 瑛斗『そんなの俺だって分かってる。綺麗事並べてたってなんにもならないことくらい。自分1人の行動が組にどれだけ迷惑をかけるかってことも知ってる。でも、お互い苦しまない闘いだって…あるんじゃないのか…?』 凌志『…くだらねぇ話はもう終わりだ。死にたくねぇなら全力で来い。俺は一切手を抜くつもりはねぇからな。』 瑛斗『俺達、もう分かり合うことも出来ないんだな…。俺はこんな想いを抱えながら闘いたくはなかった…』 凌志『…組の為、雅さんの為…、そして自分の為に。俺は此処でお前を仕留める。』 瑛斗『分かったよ。お前がその気なら俺も本気でお前を捩じ伏せるだけだ。』

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