nana

【声劇台本】bautiful wonder world
26
2
コメント数5
0

自作台本の女性の声だけ入れてみました。 男性役をしていただけると嬉しいです。 ◆僕=美術商。三十路。理屈屋で早口。陰キャ。 ◇彼女=僕の店に、僕の心臓を狙って通う二十歳前後の女性。陽キャ。 【台本】 ◆僕の職業は美術商。 日の目を見ないマイナーアーティスト達の架け橋だ。 ◇「なーにが『アーティスト達の架け橋』よ。  毎日暇で開店休業状態のくせにさ」 ◆商品の手入れをしていると、レジカウンターからヤジが飛んできた。 ◆彼女は2か月ほど前から店に出入りするようになった。 商品も買わずに勝手に紅茶を飲み、僕を散々馬鹿にして帰って行く客とも呼べない何か。 正直、彼女が来ると気が重い。 この店に足を運ぶ理由は「店内が気に入った」でも「アナタと話したい」でもない。 ◇「ねえねえ、心臓売ってくれる気になった?」 ◆キラキラ輝く瞳で無邪気に訊いてくる。 そう、彼女がこの店に足しげく通うのは「僕の心臓が欲しい」からだ。 ◆「何度も言ってますけど、売りませんよ」 ◆何回目の台詞だろう。 もう返事をするのも疲れてきたので『心臓は売りません』とかいう看板を立てかけておくべきだろうか。 ◇「いいじゃない。減るもんじゃないんだしさー」 ◆「思い切り減ってます」 ◆「大丈夫だよー」と言いながら無邪気に笑う。 ◆僕はころころ表情を変える彼女が苦手だ。 話すこと自体は楽しく感じることもあるが、彼女の表情の変化にはついていけない。 ◇「なにボーっとしてるの?  あ、もしかして私のこと考えてた?」 ◆「ありえません」 ◆図星だが、即座に否定する。こういうときはポーカーフェイスが役に立つ。 //////////////////// 大筋から外れなければ、セリフを変えたり端折って頂いても大丈夫です! 試しに読んでみました。 https://nana-music.com/sounds/04879a05/ 色んな方に読んでいただけますように。 #声劇台本 #BGMお借りしました #拍手かえします #コメントいただくと聴きにいきます

5コメント
ロード中