nana

ふがいないや
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私が生まれた朝の街 雪の中に埋もれた それはそれは小さい手で 青空を仰いだ さながら 昔からよく知る 隣りの あの娘のように 片方の耳たぶで聴く 卒業のカノン 1人でも 大丈夫よって めくれてる 私のストーリー 誰かのせいにしたいよ つらいなあ。いや。嫌。 右利きの お利口さんには 雨上がりを あげよう 手作りの フォーチュンクッキー 食べながら 出掛けよう 哀しくって 泣いてばっかりいたら 芽が溶けて無くなった 秋になり また 冬になり ひとつ年をとった 遠くまで 逃げているつもりでも 終わらない 君のストーリー にやにや 笑っている ふがいないや。いや。 縋り(すがり)ながら 追いかけてみても 足蹴にされても 空いた穴を 埋めよう ちがいないや。いや。

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