
一期一振
「兎に角、運試しに此処から出てみるか。」 一期一振「はぁ…まぁ、運も大事ですからな。」 一期一振は何かを諦めたようにはぁ…と溜息を吐く。 私が言うのもなんだが、溜息を吐くと幸せが逃げるぞ、と心の中で呟いておこう。 「兎に角出るか一期一振。」 私は一期一振に手を差し伸べる、にこり、と薄く微笑んだ彼は私の手を取り頷いた。 薄暗い道を進もうと足を運ぶその瞬間、視界が真っ暗になった。 最後に見えたのは白く細い足、子供の足だろう。 顔は見ることは出来なかったがすごく悲しそうな目をしていた、子供は私たちを見てこう言った ??「あるじさま……」 私はそこで意識を途絶えた。 → https://nana-music.com/sounds/0449898e/
0コメント
ロード中
