
鶯丸
「……落ち着いたか? 主」 「え、ええ……大丈夫よ。ありがとう」 彼からそんな言葉をかけられたのは、それから数分後のことだった。少しだけ零れた涙を拭うと、彼も私から離れた。 「一刻も早くこの空間から出ないと……」 「まずは、そのための手がかりを探さないとな」 それに返事をして、私は周囲を見渡す。彼の肩越しにある扉と、その隣に少しだけ扉が開いている部屋を見つけた。最初に見つけた方は、廊下の終わりの方にある。 「ねぇ鶯丸。あの扉は?」 「……あぁ、そこから外に出られるぞ」 ……どちらを探索しようか。 部屋 → https://nana-music.com/sounds/0448c86a/ 外 → https://nana-music.com/sounds/0448fe5a/
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