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燭台切光忠 Happy End
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「僕はね、君のことが大好きなんだ」 私に近づいて、まっすぐ目を見てそう話す 綺麗なその瞳が私の心の奥まで見透かしているみたいで 私はその綺麗な瞳から目を逸らせなかった 「ねぇ、答えて主くん」 「……私は…光忠の事」 「うん」 「……好きだと思う」 ふわりと微笑んだ彼はぎゅっと私のことを抱き締める 「両思いって事で良いんだよね主くん」 「……はい」 私から少し離れ隣へと腰を下ろした光忠は口を開く 「本丸の皆が元に戻って、いつも通りの生活に戻れたら皆にもお話しなくちゃ…だね」 「うん」 少し外の様子が気になり、襖の方へと目を向ければ小さな影が現れた 「審神者様!いらっしゃいますか!」 「こんのすけ…!」 光忠が静かに襖を開け、こんのすけがするりと入ってくる 「ご無事で何よりです審神者様、燭台切光忠殿」 こんのすけは事情を説明する 「現在理由は不明ですが何らかの理由により審神者様の本丸に属してる刀剣男士達が瘴気により異常な行動を起こしております。例えば審神者様を殺そうとしたり、暴力的になったり、記憶を一部欠落したり…。そんな危険な所に審神者様をおいて置けません!」 こんのすけは私と光忠に近づき口を開く 「今から審神者様、燭台切光忠殿を政府へと強制帰還させて頂きます。ご心配ありません、瘴気に負けた刀剣男士達は政府が正気に戻します。お祓い等をすれば元に戻るようです」 こんのすけの手が私に、光忠に触れる 「只今より強制帰還を行います。政府についたら政府職員の手により保護されます。数日で審神者業に戻れるでしょう」 白い光が私と光忠をつつむ 「お気をつけて審神者様、燭台切光忠殿」 意識が遠のいた 次に目を覚ませば、真っ白な…病室と見間違えるような一室で目を覚ます 「ここは…病室…ではないよね」 「うん、政府の休憩所だってさ」 急な声に驚きつつもそちらへと目をやると柔らかく微笑む燭台切光忠がいる 「光忠…!よかったぁ…」 「主くんも目を覚ましてよかった。もう少ししたら政府の人を呼ぼう。目を覚ましたばかりだから動くのも億劫でしょ?」 「えへへ……うん」 私は数日後、日常へと戻る 瘴気に負けた刀剣男士達も元に戻り、あの非日常がなかったかのような平和…とはいえないが変わらない日常へと戻っていく * Happy End * Thank you for playing! → https://nana-music.com/sounds/04476b1b/

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