
明石国行
もう少しだけ中をみたいと明石に伝え、一人暗い部屋の中を捜索する。 未だに体は別物のように震えが止まらないのだが、明石と話をすることで、脳内は徐々に冷静さを取り戻していた。 「明石は刀だからあれだとして、私は怪我したら瘴気にやられてすぐにさよならだからなあ…。包帯、傷薬は持っていこう。それから………わっ!」 ガサゴソと棚の中から役に立ちそうなものを漁っていると、棚の上の方から何かがポトリと落ちてくる。驚いて外から漏れる光にあててみると、どうやらそれはお守りのようだった。 しかも、極。若干埃をかぶっているものの、保存は丁寧だったようで、傷んではいなかった。 「一応、何が起こるかわかんないし……持っていった方がいいよね。」 傷薬と包帯。それからお守りの極を小さなポケットに入れ、外へ出た。 → https://nana-music.com/sounds/0442de46/
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