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へし切長谷部
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審神者は意識ここにあらず。 ただ立つ事しか出来ない人形のようだった。 人形の瞳は閉じていた。 人形は四股の糸がほつれたのか、畳へと倒れこんだ。 一振り、赤の瞳と浅葱の瞳を壊れた信号の様に点滅させ 審神者部屋から出ようと試みた。 浅葱色をした彼はこう言って出て行った。 ごめんな。俺が弱いばかりに、ここから少しでも距離を取ることが 俺の最後の悪あがきだ。 障子を開け廊下に出、さき来た道を戻る様に歩く内に 浅葱色は徐々に消え 倉庫へとたどり着いた時にはもう浅葱色など存在せず 奴の瞳は見事に美しくも忌々しい真紅の色に染まっていた。 一方審神者はまだ目を醒ます気配がない 審神者は目が醒める → https://nana-music.com/sounds/04422b9d/ 審神者は目がさめない → https://nana-music.com/sounds/04422a4e/

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