
へし切長谷部
和泉守、本当にからだは大丈夫なの? 俺か、俺は別にな。 嘘をつくな和泉守。 長谷部が和泉守の発言を遮る。 正直、違和感しかねぇ。 身体中がいてぇ。わかりやすくいうのならば、重傷で真剣必殺した時位に辛いな。 和泉守の声はどことなく震えている。 そんな事…!早くいってよ!! 手入れをすれば間に合うかもしれない… 自分の瀬戸際くらいなぁ、俺は解るぜ。 最後の盾くらいにはなれると思ってたんだがなぁ。 なぁ、主。 聴きたくないよ。和泉守。 そんなこと言うな。 だってもうその先が分かっているんだもの。 なら話が早い。 俺を。 やめて。 主の敵に戻る前によ やめて。 刀解してくれないか。 浅葱色の瞳をこちらに向ける。 密室に響き渡ったのは審神者の嗚咽と涙。 近侍の長谷部が藤色の瞳を輝かせ主を宥めている姿だった。 その時に密室にいたのは二人と一振りになった。 → https://nana-music.com/sounds/044223e6/
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