サキ

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もう少しで審神者部屋だな… 主、瘴気がどんどん濃くなっていきます。少し急ぎますよ。 あぁ。 長谷部は歩く足を速めた。 すると必然的に長谷部の後ろにいる審神者も歩く足が速くなった。 その後ろにいる和泉守も速くなるはずだ。 だが、後ろから足音が聞こえない。 気になり後ろを振り返ると先程まで近くにいたはずの彼が小さく見える。 距離がある。 のたのたと歩いている。 きびきび歩き始めた。 近づいてきた。 足音が大きくなる。 音数も多くなる。 抜刀の音とドタドタと走る音が静かな本丸に響く。 顔が見える頃にはもう奴だった。 和泉守止めて！！！ 止まって、元に戻って！！ 審神者の切なる叫びは届かない。 あぁ 死ぬ。 目を瞑り、このまま流れに身を任そうとした時には。 奴の真紅の瞳の首が目の前に転がり、藤色が鋭く輝き、真紅に汚れる。 薄く弧を描いていた。 → https://nana-music.com/sounds/04422c7b/