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鶴丸国永 Bad End
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それに向かって、私は御札を貼りつけようと手を伸ばした。 ぐさり。 何かに押される感覚、いや、これは、何かが刺さる感覚だ。 じくりじくりと痛みが、刺された腹から全身に広がっていく。 何が起きた、腹を見れば刀が私を貫いていた。 背中からも痛みが広がっているから、これは貫通しているだろう。 血がだらだらと抜けていく、どんどんと霞む目を必死に凝らし、自身を貫くその刀を握る持ち主を見る。 ああ何故、彼なら大丈夫だと思ってしまったのか。 瘴気に負けないとなぜ思ってしまったのか。 今しがたまで味方だった彼の瞳は赤く、赤く染っていた。 荒々しく刀が引き抜かれ、びしゃびしゃと血が床を打つ。 力が入らなくなった身体が、床に落ちた。 遠のいていく意識、最後に聞こえたのは。 けたけたけた、という笑い声だった。 *Bad End * continued? → https://nana-music.com/sounds/040bbc76/

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