
三日月宗近 Happy End
わたしの、かみさま
冷たい床に、赤が広がる。腹を刺されても尚私を離さなかった三日月は、横たわりながら、汚れていない手を私の頬に添えて微笑んだ。 段々と冷たくなっていく彼の手に自分の手を重ね、つられるように微笑む。 「…三日月、あのね。」 「…ありがとう、最期までそばにいてくれて」 「……ありがとう、守ってくれて」 最期まで私を照らしていた小さな月が瞼の奥へ沈むのを見届け、私の意識は赤く染まる世界の中に吸い込まれていった。 *Happy End * continued? → https://nana-music.com/sounds/040bbb19/
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