
三日月宗近 Bad End5
彼岸花
「お願い三日月、戦って。私に力を貸して!」 「承知した!」 三日月が刀の群れへと突き進む。今剣さえ倒せば、後の刀はどうにかなるはずだ。三日月もそう思っているのか何度も今剣に攻撃を仕掛けようとするが、その度に誰かが立ち塞がり、思うように攻め込めない。狭い廊下で、太刀である三日月が本来の力を発揮できないのもあるのだろう。 「くっ…!」 「三日月!…!…ぁ、」 遂に三日月が膝をつく。駆け寄って彼の背を抱こうとした私の腹を、三日月諸共長く大きな刃が貫く。霞む目を凝らして前方を見遣れば、その刃の主は石切丸だった。 刀に付着した異物や血を振り払う様に無造作に床に叩き付けられ、また二度三度と刃を突き刺される。 痛みはもう感じなかった。 見開かれたままの三日月の瞳が私を責め立てる様に、問い詰める様にじっとこちらを見ていて、逃げるように目を閉じた後は、もう何も分からなくなった。 * Bad End5 * continued? → https://nana-music.com/sounds/040bbb19/
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