nana

飴と鎖【台本】
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#BGM #約束 #ピアノ演奏 #ピアノ #作曲 #ピアノBGM #ゆらりBGM #飴と鎖 #台本 #声劇 男性♠ 女性♦ ♠あの時救ってくれた彼女を僕は救いたかった… どうして笑っていられるの。 君はそんなにボロボロなのに。 ねぇ、どうやってそんなに上手に笑えるの。 僕に教えてよ。傷だらけの君を見て、苦しまないでいる方法を。 そんなことを考えてるうちに、”守りたい”の感情は僕の中で歪んでいた。 ♦貴方はなぜ私に構うの? 私は寂しくない。だから撫でなくてもいい。 私にとってあの時が一番だから。 その記憶が私を縛り付ける。 『大丈夫』 そう微笑んで貴方の横を走り抜けた。 構って欲しい。そんな本音を隠して。 追いかけて欲しい、傍に居てほしい。そんな欲を飲み込んで。 本当はあの時の曖昧な関係を笑ってる自分がいる。 ♠こんな救えもしない関係なんかもういらない。 傷ついてる君でもいい。君を守りたい。 君が走り去った後を追いかける。 追いついて腕を掴めば振り払われた。 けれど…、その後に見せた君のその表情を見た時、僕は君を抱きしめていた。 『大丈夫、僕がいる。』 その言葉を聞いた君は泣き出してしまった。 僕の腕の中で子供のように泣き続ける君を抱きしめながら、僕はずっと守り続けると誓った。

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