
三日月宗近 True End
神域
「三日月、行こう。ここは危ない。」 この空間の中は酷く澱んでいる。一先ず外に出て安全を確保し、その上で外部から接触しよう。どれだけ時間がかかろうと諦めない。絶対に本丸を取り戻す。 「相分かった。」 そう頷き、いつものように優しく微笑んで三日月は私の手を取った。2人で並んで扉の前に立つ。私が扉に手をかけようとすると、その手を掴んで三日月が言った。 「主よ、ひとつ提案がある。」 「…なに?」 「……付喪神とはいえ、俺も神の端くれだ。神には、そのもの領域、神域というものがある。そこならば俺がこの身を得ている間は安全を確保することが出来る。俺の神域に新しく社を建て、そこに主の霊力を定着させ、浄化に適した場所を確保すれば…」 「皆を元に戻す事が出来るかもしれない…?」 「ああ。やってみないことには分からぬがな。この扉を門とし、俺の神域とこの空間の出入口を作る、社を構える、霊力を注ぎ込むなど、するべき用意は山ほどある。」 「でも、やる価値はある。やろう三日月、私はみんなを助けたい。」 「相分かった。では、先ずは俺の神域へ向かうとしよう。」 私の手を握り、三日月が扉を開く。招かれるままに、光の中へと身を投じた。 今はふたつだけの小さな光 だけど必ず、全ての光を取り戻すから。 待っていてね、私の大切な刀剣男士達。 * True End * Thank you for playing! → https://nana-music.com/sounds/04476b1b/
0コメント
ロード中
