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三日月宗近
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まずはここからの出口を探さなければ。誰かの気配がしないことを確かめてから庭に降り立ち、木々の間に身を潜ませながら進んでいく。四半刻程進んだ頃、植物の向こうに白塗りの壁が見えた。 「この壁を伝って行けば、扉に辿り着くかもしれない…!」 そう二人で頷き合い、一歩を踏み出す。 チャリ 不意にそう音がして、思わず三日月を振り返るが、彼はきょとんとこちらを見ているばかりだ。辺りを見回しても誰もいない。困って足元を見遣れば、そこには銀色の欠片が落ちていた。 「これ…刀の、欠片……?」 欠片のひとつを拾い上げ、三日月と目を合わせる。一体誰だったものなのか、どうしてこんな所で折れているのか、そういった事に考えを巡らせようとした時、三日月が弾かれた様に顔を上げる。 「……何者かが近付いて来ている。」 待ち受ける → https://nana-music.com/sounds/043d7f0c/ 逃げる → https://nana-music.com/sounds/043d7f4d/

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