
明石国行
4人でならんで禍々しい気を放つ襖の前に立つ。 どうやら瘴気の発生源は、この襖の向こう側らしい。 「ここが……。」 「いよいよ、だな。」 「なんかやっぱ…ちょっと、怖いよね…。でも、みんなを助けなきゃ!」 「うん。俺も、早くみんなと遊びたい。そうでしょ、国行?」 「……せやな。ああ、蛍と国俊はここで待機やで?」 「えっちょっと!」 ええな?と私の反応を無視してかけられた言葉に、他の二振りがはーいと思いのほか良い返事を返すものだから慌てて明石に尋ねた。 「明石!どういうつもり!?」 「…まあ、あとで主はんも分かるわ。今からどんなことが起こるのか。」 そう言ってにやりと笑う彼は、それ以上のことは口にしなかった。頭のいい刀だ。きっと、私には考えられないことでも予測しているのだろうと無理やり疑問を押し込め、改めて襖を睨む。 「いこう、明石。」 全てを終わらせるために。 またみんなで、笑い合えるように。 → https://nana-music.com/sounds/043cb131/
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