
明石国行
「あっ、せや主はん。今、霊力ちょっと回復しとるやろ?」 「えっ?ああ、うん。どうしたの?」 突然そんな話題をふられるものだから、疑問に思って首を傾げる。 すると明石は背負っていた二振りを私に持たせた。 「それぐらいの霊力あれば、いけるやろ?顕現。」 「は?」 ニコニコと笑いながらなんてことないようにのたまう彼に若干イラッとする。 何故って、せっかくここまで回復した霊力を使えと?しかもこの大事な時に? 「この二振りがおれば、もしもの時に役に立つやろ?それに、最初に言うたんは主はんやで。一人より二人…な?」 「いや……まあそれもそうか……。」 確かに戦力は増えた方がいいよな、と手に持っていた二振りに自らの霊力を注いだ。 → https://nana-music.com/sounds/043cafea/
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