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明石国行
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立ち上がった明石の後ろの布団が、妙に膨らんでいる気がする。 暗くてよく見えないのだが、まるで黒いシミのような物がついていた。 「明石、そこになにかあるの?」 「ん?別になぁんも……いや、ちょいまち。」 不思議に思って尋ねると、明石は少し思案顔で私とその布団を交互に見た。最後に一瞬だけ眉を顰めて、その布団を剥ぎ取った。 「一人より……二人……二人より三人やな。」 ボソボソと呟きながら、明石がその中のものを 私の前に突き出した。 大きいものと小さいもの。見間違いでなければ、それは彼が保護者をする刀達だ。 「蛍丸と、愛染国俊……?」 「せや。」 「でも、なんで刀に戻っているの…?」 そう、ただの蛍丸と愛染が出てくるならさして驚きはしないが、みせられた刀は”刀”のままだったのだ。思わず、何かあったのかと尋ねるも、小さく笑みを返されただけだった。 「…ちょーい考えたいことあるんで、外でましょ。」 廊下に出る → https://nana-music.com/sounds/043cb2e9/ もう少し部屋を探索する → https://nana-music.com/sounds/0442dd3f/

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