サキ

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私は鯰尾の手を咄嗟に握った。 「ダメっ！あなたも一緒に出るの！1人だけ出るのなんていや！」 「でもっ…！」 「あなたが出ないなら私も一緒だから！だって…だって…！」 私は鯰尾のことが…！ 「鯰尾のことが好きなんだから！！！」 「えっ…今なんて…？」 「〜〜！！！一緒に出たら言ってあげる！！！」 「……もう。一緒に出るしかないじゃない。主さん、俺の手離さないでね？」 そう言って鯰尾は手を握り返してくれた。 「さあ！脱出するよ！！！」 鯰尾は刀で空を切り込んだ。するとパキパキと音がなり異空間への穴が出来た。 その瞬間私たちは何も考えず、ただ穴めがけて飛び込んだ。 ………………… 目を覚ますとそこはいつもの本丸だった。私はゆっくりと起き上がり辺りを見渡した。嫌な感じはしない、私の…私の本丸だ…。 安心したがふと気がついた。 「鯰尾は…？」 私の手を握ってくれた鯰尾がいない。 まさかと思い部屋を飛び出そうとしたその時。 「主さん！！！」 今にも泣きそうな顔をしながら鯰尾が部屋に飛び込んできた。 「よかった…よかった…！主さんがいないから俺不安になって…帰って来れなかったのかって…」 「それは私のセリフ！鯰尾が隣にいないんだもん…！私だけが…帰ってきたと…」 もうお互い涙で顔がぐしゃぐしゃだった。 …………………… 「ねぇ…主さん。」 「なに？」 「脱出する前に言ってたこと。教えてくださいよ。」 「え？あれのこと？恥ずかしいんだけど…」 「約束したじゃないですか？」 うぐぐ…記憶力いいな… 「しょうがないわね…ちゃんと聞いてなさいよ？」 ー私はあなたのことが大好きです。ー ＊Happy End ＊ Thank you for playing! → https://nana-music.com/sounds/04476b1b/