
鯰尾藤四郎
「主さん?なにか見つけましたか?」 「見つけたと言うよりか気になって…」 私は鯰尾に赤い巻物を差し出した。 それを受け取り中を見た鯰尾が目を見開いて… 「主さん!俺たち帰れるかも!!!」 と言った。 「え。どうすればいいの!」 「神力を使ってここに空間を開くんですよ!」 今私の顔はどんな顔だろう。わからないけど、でも希望に満ち溢れた顔になってるだろう。 だって…ここから…出られるのだから!!! しかしそのとき、私は凄まじい殺気を感じとった。 「主…」 その声に振り返るとそこには鯰尾の兄弟刀である骨喰が立っていた。 今1番会いたくない子に会ってしまった…。と私は思った。 そう。骨喰はあの手紙に名前が載っていたのだ。 「ほね…ばみ…?なんだよ…その赤い目は…」 鯰尾が必死に訴えかけるも骨喰は聞く耳を持たない。 「あル…ジ…ア…るじ…」 骨喰が私を呼んでいる…助けたい…だけど…! すると骨喰は私目掛けて剣の切っ先を向け、こちらに向かってきた。 「…っ!」 「主さん!危ない!」 とっさに庇ってくれた鯰尾は 「主さんだけでも逃げて!!!」 と叫んだ。 私は… 鯰尾だけでも助けたい → https://nana-music.com/sounds/043cac4f/ 鯰尾と一緒にここから出たい → https://nana-music.com/sounds/043cac80/
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