nana

今剣 Normal End2
5
0
コメント数0
0

人の気配はもう感じない。 踊り狂うような炎の影があるのみだ。 私だけが生きていた。 否、私もじきに死ぬのだ。 私は力尽き、煙を吸って霞んでゆく視界のなか。 ひたすらに、誰かの存在に縋った。 神様、お願いします。 刀剣みんなが天国に行ってしまっても。 どうか私だけは、彼と地獄へ堕ちることができますように。 彼と一緒にいられますように。 同じ痛みを与えられますように。 だって、欲深く全てを手に入れようとした自分自身が。 誰よりも愚かな、罪人だったのだから。 * Normal End2 *

partnerパートナー広告
music academy cue
0コメント
ロード中