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今剣
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今剣を受け止めた。 家族の犠牲を受け入れた。それでも私は、彼に生きて欲しかったから。 「今剣」 私の意思を感じ取った小さな小天狗は、仔犬のように私へ擦り寄り、ありがとうございます、と囁いた。 崩れ落ちる木材。 眩しいほどの灼熱。 燃え盛る本丸から、聞こえないはずのみんなの悲鳴が聞こえる気がした。私は一筋の涙を流して、その風景を消し去る。 ただただ。 今剣の温かな体温だけ感じて、自分の守れた唯一の命に酔いしれることにした。 → https://nana-music.com/sounds/043b0899/

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