
鶴丸国永
物置の中から使えそうなものを探し始めた私達は、出来るだけ外に気取られないようにしながら積まれたダンボールなどをひっくり返していった。 出来るだけ静かに慎重に、しかしなるべく早く。 やはりと言うべきか、物置なだけあって使えそうなものが全く持って見当たらない。 そもそも霊力を流し込むのに媒介を有したことがない。 というか霊力を流し込んでどうにか対処しなければならない状況に陥ったことがそもそもない。 はっきり言おう、不安材料しかない。 「まぁ、やるだけやってみたらいいさ」 鶴丸はそう言いながら手を動かした。 全くもってその通り、ここでうだうだ考えても仕方がないのである。 私は再び手を動かした。 → https://nana-music.com/sounds/043aff64/
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