【声劇台本】水槽で咲く海月

演者様のお名前「」「」

くらげって不思議な生き物ですよね 水族館のくらげの展示、いつも 見入ってしまって 何も考えられなくなります。 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ 「ひんやりした水族館 浮かぶような照明装置 別世界みたいに きれいなくらげ 」 「ここだけ 時間がゆっくりになってる」 「そうだね、時間も自分も止まってる くらげだけが ゆっくり漂ってる」 「水槽にぎっしりのくらげ まるで展示されるために生まれたようでしょう」 「こんなにぎゅうぎゅうで、いやじゃないのかな？」 「ないの。だって知ってる？ くらげには脳が無いんだもん」 「じゃあどうやって生きてるの？」 「さぁ？だから みんな ただ 漂って水に降るだけなの、きっと」 (遮って 重ねて 被せてください) 「照明に照らされて ゆらり ふわり 」 「それ、楽しいかな？」 「脳みそないから 分かんないんじゃない？」 「そういうの、ないの？」 「脳みそないから 分かんないんじゃない？」 「無い、ってどんな感じ？」 「脳みそないから 分かんないんじゃない？」 「あはは」 「ゆらり ふわり くらり」「あはは」 「くらげ 実は水溶性らしいね」 「知らない だって脳みそないもん」 「溶けるまで 多分なんか楽しくて終わっちゃうね」 「知らない だって脳みそないもん」 「脳みそ無いのに どうしてぼくら 笑ってるんだろ」 …………………………………………………………………… くらげには脳がないらしいです。また、 死んだら水に溶けるものがほとんどらしいです。 どうして どうやって 生きてるんで、あ、え、 ふわ、 ゆら だって のうみそないもん。 #卯木の台本