nana

【1人声劇】日に日に汚れていくもの【台本】
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初の声劇台本です。 気分的に書いてみました。 ゆったりめで、間を長めに取るとちょうどよく終わると思います。 一人称を変えたり、多少のアレンジを入れたりするのも良いと思います。 お借りの際はコメントか拍手があると、聞けるのが楽しみになるので、お願いします。 死が幸せではないけれど、生が苦しみの時もある。 これは、弱者が抗えないように作られた世界の話。 ✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄ 死神さん。僕は雨を浴びたい。 星を眺めていたい。時には太陽も浴びたいかも。 でもね、僕が一番欲しいのは、死神さんかな。 だってほら、僕と一緒に居てくれるでしょう。 …生きることが幸せなんかじゃないよ、死神さん。 死ぬことが幸せってわけじゃないけど、…僕にとっては、死んだ方がまだマシなんだ。 だってあんなに空は綺麗なのに、それは日が経つことで汚れていくんだよ。 それなら、死神さんと一緒に過ごしたい。好きなものが汚れるところなんて見たくないんだ。 …救おうとは思うよ。 でも、大人は僕の話なんて聞こうとしないんだもの。きっとまた、聞かずに話を逸らす。 だから救おうと思っても、僕ぐらいの力じゃどうにもならない。 仲間を集めようとしたって、集まる前に僕が黙らされる。 さぁ、死神さん。僕と友達になってよ。 …いいの?ふふ、じゃあ行こう。 あぁ、この世界とはおさらばでいいんだ。幸せだ。 …じゃあね。

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