
世界征服やめた 冒頭 語り
不可思議/wonderboy
この語りの後に続く歌を歌いました。 ⏬『世界征服やめた』 ⏬ https://nana-music.com/sounds/03fb8afa/ 知らない人もいると思うので不可思議さんのことを少しだけ。 ポエトリーラッパー。 不可思議/wonderboy。 2011年に日本を代表する詩人 谷川俊太郎と共演し、本人許諾で「生きる」を音源化した。 透き通った声で歌われた同曲は、3.11直後の日本人に響き一晩で完売した。 その勢いのまま待望の1stアルバムを発表。 しかしその約1ヶ月後、突然の事故死。 24歳だった。 是非、不可思議/wonderboyが遺した曲。 『生きる』 https://youtu.be/URJRFrd8lgE も聴いてほしい。 2011 3/13 。まだ日本中が混乱する中、発表されたこの曲。 不可思議/wonderboyは、聴く人の心の中に確かにまだ、息衝いている。 この語りと後に続くサウンドは、 『ポエトリーリーディング』と言い、 詩人が自作の詩を音に合わせて読み上げる詩の朗読のことで、ラップミュージックにのせて詩を読んだり、ビートボックスとコラボレーションして詩を読んだりすることである。音楽以外に演劇的なパフォーマンスの要素を取り入れたアーティスティックなスタイルのポエトリーリーディングもあり、現在では総合芸術と呼ばれることもある。 ラップの種類の一つとして部類されることもある。 僕は、ポエトリーリーディングとは、歌の部分のみで完成するものでは無いと思っているのでこの語りも含めての不可思議/wonderboyを楽しんでほしい、感じてほしい、と思い語りを録りました。 nanaでは1分半。その1分半に込めた想いよ届け。 他人のカバーだが、"こいつがやばい" そう胸張って言わせるこいつが本当にやばい。 歌だけ拍手して満足して頁閉じるなよ。 まだまだ引っ込めんなよ鳥肌。 本当の楽しみ方を知れ。 これが不可思議/wonderboyだ⏬ 世界征服やめた full https://youtu.be/OpwIBdVxsqA 『俺はおまえがそう言ってくれるのをずっと待ってた』って言うけど、結果待ってるだけじゃ何も起こらないし、いい方向に転じてはいかないもんだな、と思う深夜1時。 きっと『待つ』ってことに痺れを切らしながらも、 『待つ』ことに対する『期待』を棄てられないのが人間なんだよな。 詩 いつの間にかサラリーマンになっていた 立ったまま寝る通勤電車も 少年ジャンプを読むおっさんにも 慣れっこになっていた まさかと思うじゃん? もう慣れた、もう慣れたよ もしも誰かが世界を征服しに行こうぜって言ってくれたら 履歴書もスーツも全部燃やして 今すぐ手作りのボートを太平洋に浮かべるのに こうゆう日に限って、お前からメールは来ないんだもんな 俺はお前がそう言ってくれるのをずっと待ってたんだぜ? 「でも、世界征服なんて無理だもの」 「サラリーマンより忙しいもの」 「別に偉くなりたい訳ではないもの」 「もしもし?あ、もしもし俺だけど 最近何やってんの?」 「いや最近ちょっと迷路にハマっちまってさ すぐに抜け出せると思ってたんだけど、なかなかそうもいかなくて でも、さっき道をきいたら 『交差点に出るたび左に曲がれば大丈夫だ』って言われたらから もうきっと、もうきっとすぐだよ」 「なんだよ早くしろよ。みんな待ってるぜ」 って言ったところで電話は切れて もうあいつは帰ってこないんだってことが はっきりとわかった 不可思議/wonderboy #ポエトリーリーディング #語り #世界征服やめた #不可思議wonderboy #ラップ
