
【声劇】石鹸を吹く【台本】
声劇して下さった方のお名前をどうぞ。
私が趣味で書いているお話です。 三十三作品目となります。 あまりお見せできるような作品には至っておりませんが、楽しんでいただければ幸いです。 冒頭の冒頭しか入りませんでした。 BGMの「ハレハレヤ」という曲がとても素敵なので是非聴いてみて下さい。 素敵な音源をお借りしています。 【使用BGM】 https://nana-music.com/users/6483629/ 様 の https://nana-music.com/sounds/03c26612/ 【台本】 菖蒲(アヤメ)を翔ける鳥は影を増し姿を一天(イッテン)に融かした。 少女の横顔は、まるで石鹸玉を覗き込んだような歪さ。その微かに震えた掌中(ショウチュウ)には、質素な骨壷だけだった。 「養女を囲ったって噂、本当だったんだね」 遺影で、微笑む皺まみれの男を思い出した。 着慣れない喪服に喉を締められて吐いた言葉が揺れる。それを誤魔化すように襟締を緩めると、縁側の少女の隣に腰掛けた。 「爺さんとは、いつから?」 「…3年前の12歳の時に、施設から引き取ってもらったの。 正治(マサハル)さんから、孫の話なんて聞いたことなかったけれど」 「お生憎様。居もしない孫の話より、15年前に勘当した一人息子の話は聞いたことがあるんじゃないかな?」 「えぇ、…それなら」 烏羽色が風に煽られて、鈴の音を落とした少女が責め立てる。長髪の奥で滲む瞳は皺まみれの男に似た色をしていて、気まずさに足元の草履で小石を蹴った。 明日。かつて自分が父と呼んでいた男は、死者が死して在るべき姿のまま弔(トムラ)われるのだ。 #声劇 #声劇台本 #拍手します #フォローします #コラボ #声劇コラボ #声劇台詞 #1人声劇 #一人声劇 #2人声劇 #二人声劇 #コメントします #拍手返します #フォロー返します #コメント返します #誰かこの手を掴んで離さないで
