襖猫

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ゆずちゃさんのオリジナル楽曲 靄が晴れるまで をお借りしました。 随分久しぶりに男性2名想定の台本です。 勿論、女性が演じてくださっても問題ありません。 冒頭は、モノローグとして処理してくださっても セリフとして割り振ってくださっても構いません。 #ゆずちゃ #BGM ーーーーーーーーーーーーーーーーーー あんたには何の興味もない 姿形が気に入った。 そいつは俺にそう言った。 男1:剥製って素人でも出来んの？ 男2:中身詰め替えて防腐処理するだけだから いけると思ったんだけどな。 男1:プロに頼めばいいじゃん。 男2:人殺して剥製にしてくださいって？ 馬鹿なのかな？キミは。 男1:俺のどこが気に入ったの？ 男2:顔、体型、身長、髪型 あと、そのクソ濁った目。 初めてみたよ。 死にてえって顔に書いてる奴。 男1:…猫ってかっこいいよな。 男2:あ？ 男1:ひっそり姿を消してさ、 人知れず死んでくんだろ？ 男2:ああ、あれ潔いとか思ってる？ 男1:違うの？ 男2:猫ってさ、病気で「痛い」とか「苦しい」って 概念が無いからさ、 何かに攻撃されてるって思うんだって。 だから逃げんの。 今まで家族だって言ってた奴らを疑ってさ。 男1:なんか、どっちも惨めだね。 男2:くだらねえな。 生き死にに格好いいとか悪いとか言ってんのは 人間様だけだよ。 男1:なあ… 格好良く殺してくれよ。