nana

一人声劇台本 『死神』
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初めての台本作成 何もわからず作ったから、文章量多くて、ちょっと早めにしないと間に合わない、かも…………?? *長すぎたらしい 夢を諦めきれなかった人間の堕落や虚勢をブッチする死神のお話です。 僕は夢とは人間のアイデンティティのようなもののひとつだと思っているのです。 それの喪失とは、自分というものをなくしてしまうのではないか。そう、感じます。 それを断ち切る死神は、そこについてどう思ってるのでしょうね。 ────── 丁寧にノックされた戸を開けると、そこには死神が立っていた。 「やぁ、少年! そう、ワタシは死神だ。キミを殺しにきたのさ」 死神は大仰な身振りを交えながら、部屋の中へと一歩踏み込んだ。 「おや、どうしたんだい? 少年。そんなに嬉しそうにして」 部屋の主であった少年は、直後狂ったように嗤いだす。 「アッハハはハはハはは! だって、遂にこの腐りきった世界から、僕は卒業できるんだろう!? さいっこうじゃぁないか! 誰も僕の才能を見ようともしない、この世界から!」 そこで死神は理解を示すように顎に手を当て、うんうん、と相槌を打った。 「分かるよ、苦しいよね、辛いよね。自分の心から願ってる夢だもん、叶えたいよね。その実力に届かぬところがあったとしても、邁進すればいい。時には天才を妬み、嫉み、憎悪すればいい。それすら力に変えて、彼らに迫っていけばいい。キミは元から十分な素質があった。それが叶わなかったのは、キミがそこで慢心したからだ」 死神は、悲しそうな目で少年を見ていた 「死神風情が、お前まで……そうやって……!!」 「もう会うことがないといいね」 「………………は?」 死神が鎌を振り上げた直後、周囲には血が散乱した。 「……これで、正解なのかな。また明日から期待してるよ」 #声劇台本 #一人声劇 #聞きに行きます

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