nana

立ち消える煙、街を照らす朝焼けの空
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人生色々あるものだと煙草の煙に思いを馳せる 吐き出した煙は朝焼けの空に紛れて消えてゆく ​───────​───────​───────​── シュリ様の素敵な曲をお借りしました ​───────​───────​───────​── 『おはよう志縁さん また煙草吸ってんのかよ』 聞こえてきた幼い声に振り向けば 呆れたような顔でいつきが立っていた もうそんな時間かと驚きながら咥え煙草で返事をする こんな朝は吸うに限る 『だって体に悪いじゃんか 吸っちゃいけないって先生も言ってた』 そう言われてどこかの誰かのことを思い出して懐かしくなる 「……それを言われると弱いな」 煙草の火を消して、興味ありげないつきを窘める 不服そうだったが頭を撫でてやると機嫌が治る 照れ隠しで睨むのも可愛いものだった 部屋に戻るいつきを目で追いながら 煙草の箱をくしゃりと潰す 思えばこれに頼りきりの人生だった 父の面影を追い、あいつを失った悲しみを煙草で埋めた もう十分悲しんだ 十分休んだ だったらいい加減1人で立たないと 「そろそろ禁煙しないとなぁ」 左手の指輪が朝日を浴びて光った気がした ​───────​───────​───────​── あとがき 人生とはままならないもので、せっかく手に入れた幸せを失ってしまうこともあるけれど 最後には幸せな、穏やかな日々が待っているのだと私は信じたいです 過去を見ているばかりでは前に進めない 辛くても乗り越えることが前に進むためには必要だと思います 煙草台本【煙草の煙に思いを馳せて】最終話 蛇足であるといえばそれまでですが、全てを失ったままで終わらせることが出来なかった私のわがままです #シュリオリジナル #シュリBGM #台本 #声劇 #二人声劇 #モノローグ声劇

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