nana

小説やはり俺の青春ラブコメは間違っている
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#渡航#やはり俺の青春ラブコメは間違っている #小説#セリフ#12巻interlude...010 滑舌はこれから頑張っていきます。 ダメなところ良かったところコメントください 長い沈黙だった。 言い募る声に感情が追い付かず、ともすれば 理論だった言葉はどこにもなかった。 意味を伴う言葉でないなら、それは何も言って いないのと変わらない。その時間は沈黙と呼んでしまって差し支えないだろう。 雲の間から滲みだした夕陽が空と海を朱に染めていたのに、今はもう深い青へと色を変えていた。 ちらちらと降る雪は、地面に長く伸びる影へと 吸い込まれて消えていく。 やがて街灯が灯ると、その影はいくつもの 方向へと広がって、次第に淡く薄れ行き、 元の形がわからなくなる。 長い話になりそうだから、と。 誰が言った。もしかしたら自分で言ったのかもしれない。 そこで言葉は終わったけれど、続きの意味は 口にせずとも伝わった。それに反対することもなく、微笑と首肯で幕を引く。

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