nana

声劇「静かな日の時すぎて」
35
4
コメント数9
0

悲しい…悲しすぎ… (台本) 青年「ふぅ、ようやくたどり着いた。歩くと結構かかるもんだな」 少女「やっときた!来るの遅い!」 青年「久しぶり。まとまった休みが貰えて、やっとこれた」 少女「どう?最近。あの仕事まだ続けているの?」 青年「相変わらず変わってないな」 少女「相変わらず忙しい仕事なんだ」 青年「まぁ、ようやく慣れてきたのかもな」 少女「初めの頃は文句ばっかりだったのに!忙しい!大変って!」 青年「でもいいところだ、静かでいい」 少女「ただ黙々とパソコンとにらめっこしているだけでしょ?」 青年「昔からこういうのが好きだったからな」 少女「昔から黙々と何か作業しているの得意だったもんね」 青年「あ、そうだ。はい。この花、一番好きなんだろ?」 少女「わぁあ!ありがとう!どうしたの!」 青年「シオンっていうんだな、この花」 少女「懐かしいなぁ、覚えてる?この花を探しにいった日」 青年「よくある野菊だから身近なところにあるだろうって、」 少女「川原や森まで探検して、あの後ふたりでお母さんにものすごく怒られて!」 青年「そうしたら、うちの近所の花屋で偶然見つけてさ」 少女「これで二度目のプレゼントだね、ありがとう」 青年「だめだな……」 少女「?」 青年「ついつい独り言が多くなる」 少女「また頑張れそう?」 青年「うん、また来るから」 少女「ふふ、……またね」

9コメント
ロード中