【声劇】出島橋
作曲演奏台本:永花
【声劇】出島橋
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今から約400年程昔
出島への入出を職務上許可されていた志吉(しきち)は、隠れキリシタンの日本人、ハツヱと恋に落ちるが、
ハツヱは出島橋を境目に向こうへ渡ることが許されていなかった。
ある日、ハツヱ達キリシタンを撲滅させようとする幕府によって、ハツヱは生まれ育った長崎の町を離れ、山へ隠れなければならなくなった。
いつか、また、
この橋の上で
二人は契り、手と手を離した。
その手は、年月が経って、再び結ばれたのだろうか。
#声劇
#時代劇
#恋愛
#台詞
テーマソング【昼間の月】
作詞/作曲/歌:永花
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②https://nana-music.com/sounds/03646c0b/
③https://nana-music.com/sounds/03647859/
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志吉「ごめん、ここから、先は…」
ハツヱ「わかっとる!うちは行けん事くらい
…ねえ、また会える?」
志吉「(抱き寄せる)…今日は人が多いなぁ。
…あ、【くんち 】があるんだったなぁ。」
ハツヱ「ねえ!(笑)質問に答えて!」
志吉「当たり前だ、
この小さい島が沈んでも、俺はこの長
崎から出ていくものかっ。
ハツヱ「志吉…あんね、(小声で)うち、、実
は、、
キリシタンたい、」
志吉 「お前!」
ハツヱ「(さえぎるように)もうすぐね、うちたちに、踏み絵の番が回ってくっと。
…だけんね。
捕まらんように、山奥に隠れると。明日、、」
志吉「隠れるって、どこに!」
ハツヱ「…そいは、言えん…ごめん…でも!
さようならって言いたくなかけん、
うちは、志吉が好きやけん、、
(泣く)
」
志吉「…ハツヱ、、もう会えないのか?
どうにかならないのか!!」
ハツヱ「…ならん。どうにもならんとよ。
…いつの日か、私が生きてこの橋に戻って来たら、、、、私ば…志吉の…お嫁さんに…」
志吉「…(抱きしめる)ハツヱ…
ずっとずっと、俺はこの橋で待ってる!
生きて返って来い。
約束だ。いつかお前の言ってた本物の外国の舟に乗ろう。だから…」
ハツヱ「(明るく、意を決したように)志吉、
こん橋で、また!!会おうね!!」
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最近、長崎の出島に新しい橋がかけられました。
その綺麗な橋をバスの車窓から見ながら、
「今から400年くらい前、この橋を境に外国の人と日本の人とのやり取りがなされていたんだなぁ」
今は昔、出島の橋で、もしかして、恋もあったのかもしれない。
許されない恋。
ちなみに、ハツヱは、私が大正の長崎を舞台にしたミュージカルに出演した時の役名です(^_^;
コメント
8件
- リュウ素敵な台本とBGMですね!! コラボでお借りします!!
- 花鈴あすかお借りしました!
- 花めっちゃ素敵なシナリオ&BGM。。読んでるうちに自然と涙が出ました😭
- yuria*+コラボさせていただきました。 やっぱりわげちゃんは天才やな_(┐「ε:)_
- はなきお借りしました!
- 🌻KAORU🌻やらせて頂きありがとうございます!
- 永花-EIKA->>ちゃー 一泣きしたらやってみようか(´・ω・`)
- 🌻KAORU🌻読みながら泣いちゃった。