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【声劇】とある罪の数え方 其ノ参【台本】
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私が趣味で書いているお話です。 二十五作品目となります。 あまりお見せできるような作品には至っておりませんが、楽しんでいただければ幸いです。 時代設定は漠然としてます。 女性で演じる方は、化野の台詞を「ユキちゃん」に変更してください。 素敵な音源をお借りしています。 【使用BGM音源】 https://nana-music.com/users/1733160/様https://nana-music.com/sounds/02a8d421/ こちらの作品の続篇とさせていただいております。 興味がありましたら是非御覧下さい。 其ノ壱↓ 【https://nana-music.com/sounds/034952fe/】 其ノ弍↓ 【https://nana-music.com/sounds/034ac5fd/】 【台本】 「警察にでも突き出すか?」 そう自嘲気味に言葉を漏らせば、化野は静かに首を振った。その横顔は窓から入(イ)る西陽(ニシビ)に晒され、輪郭すら薄く、融けていく。 夜が近い。そんな当たり前の事実だけが鮮明になる。 「殺人は珍しい事じゃあないさ」 「…そう、か」 「なんで殺したのか…は、聞いても答えてくれそうに無いね」 自分の固く結ばれた一文字の唇に、「まあ、気が向いた時にでも教えてくれよ」と立ち上がった化野は、入り口の汚れた草履(ゾウリ)を引っ掛ける。 すっかり紫に染まった空は、小さな星を瞬(マタタ)かせ始めた。月は主役の座を降りて、雲にその身を隠していた。 「何処か行くのか?」 「二人分の夕餉(ユウゲ)と、綿(ワタ)を。今夜は少し冷え込みそうだしね。 サチオくんも、来るかい?」 「…殺人犯が夜道を闊歩(カッポ)してたら、それこそだろ」 「違いないね」と小さく笑った化野は、長身の背中を丸め、夜の中に覚束無い足取りで消えた。その姿が何処か行き場を失くした野良猫のように。 吐き出した息に色が灯り始める。化野の通り、今夜は一段と冷え込みそうな夜だった。 #声劇 #声劇台本 #拍手します #フォローします #コラボ #声劇コラボ #声劇台詞 #1人声劇 #一人声劇 #2人声劇 #二人声劇 #コメントします #拍手返します #フォロー返します #コメント返します #誰かこの手を掴んで離さないで #青オリジナル

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