nana

【声劇】それから、少女は走り出す【台本】
2,703
55
コメント数8
0

私が趣味で書いているお話です。 二十四作品目となります。 あまりお見せできるような作品には至っておりませんが、楽しんでいただければ幸いです。 新年初投稿です。 今年も宜しくお願い申し上げます。 素敵な音源をお借りしています。 【使用BGM音源】 https://nana-music.com/users/4056367/様https://nana-music.com/sounds/0265b61d/ 【台本】 「小林、それ頂戴(チョウダイ)」 伸ばされた手に、己の持っていた水筒を差し出すと彼女は何の遠慮もなく容器を傾ける。 滴る汗がしゃがみ込んだ足元のアスファルトに染みを作って、それを未だに整わない息で眺めていた。 「ご馳走さん」 返された空っぽの水筒を恨めしげに見つめれば、彼女は太陽みたいに大口を開けて笑った。 彼女のランナーウェアは、私のよりも多くの汗を含んで重たそうに見える。 「…やっぱり陸上は辞めちゃうの?」 「小林、一人ぼっちになっちゃうね!」 「…笑い事じゃないよ」 ケタケタと笑った彼女に「何にも面白くない」と呟く。整った呼吸で大きく息を吸い込めば、夏の匂いがした。 「…今日は付き合わせちゃってごめんね。」 「八重(ヤエ)の頼みだもん。なんでも言ってよ」 「そぉ。じゃあ、小林にお願い」 「うん」 「私の手術が終わるまでさ、走り続けててよ。小林、陸上やってる時が1番かっこいいもん。 だからさ、私が追いつけなくなるくらい先を走っててよ。後で、追いつくから。必ず。」 力強く私を見つめた彼女は、青い空に駆け出した。 私はとっくに追い抜かれてしまっているのに。 #声劇 #声劇台本 #拍手します #フォローします #コラボ #声劇コラボ #声劇台詞 #1人声劇 #一人声劇 #2人声劇 #二人声劇 #コメントします #拍手返します #フォロー返します #コメント返します #誰かこの手を掴んで離さないで

partnerパートナー広告
music academy cue
8コメント
ロード中