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【台本】手のひらサイズの幸せ【朗読】
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(ずっと幸福のお風呂に浸かっていたから、それが幸せだと忘れてしまったのよ) 拙い文章ですがぜひお読み頂けますと幸いです。 お借りしたものは下に記載しております。 男性目線ver.はこちら(同テーマの別作品です。世界観は繋がっておりません) https://nana-music.com/sounds/0352650a/ ---------- カーテンから洩れた陽の光で目が覚める。 隣で眠るあなたは子供のように無防備で、思わず頭を撫でた。 すると、くすぐったそうに小さく身じろぎした後、眠そうな目をゆっくりと開き、「おはよう」と笑った。 当たり前だと思っていたの。 あなたが隣で笑っていることも、ともに生きていくことも。 じゃあな、という彼の冷たい声でようやく自分の愚かさに気がついた。 どうして小さな幸せを見逃してしまったんだろう。 あなたと迎える朝の喜びを。 おやすみと言い合える尊さを。 幸せなんて手のひらで掬える大きさで十分だったはずなのに。 あなたの香りがまだ微かに残るシーツに包まれて、赤ん坊のように泣いた。 泣いて、泣いて、泣き疲れて。初めて広いベッドで一人で眠った。 目が覚めた時、あなたがいつものように隣いることを願って。 ---------- 小さな幸せに気付けず、大切な人を大切に出来なくなってしまった女の後悔。 些細なことに幸せを感じられる人であり続けたいと願うばかりです。 ◎素敵なサウンドお借りしました。ありがとうございます。 https://nana-music.com/sounds/0213fabd/ ◎よろしければ他の作品にも目を通して頂けると嬉しいです(*^^*) https://nana-music.com/playlists/2390967/ (1人用) https://nana-music.com/playlists/1718412/ (2人用) #声劇台本 #台本 #声劇 #1人声劇 #朗読 #シリアス #村崎の台本

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