§幻想舞踏会§ 序章~始まりの時~
§幻想舞踏会§
§幻想舞踏会§ 序章~始まりの時~
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ここは科学では証明できない、不思議な力の存在する世界。
不思議な力は人が行使することもできる。
ただし、その力は『歌』でのみ発現することができた。
その為、その世界では日々様々な歌声が聞こえていた。
その世界には一つの大きな大陸が存在し、
大陸中央部にそびえ立つ大きな山を中心に、五つの国が栄えていた。
§大陸で最も太陽が降り注ぎ、研究施設が多く存在し、薬学の栄えている『白の国』
§大陸で最も夜が美しく見えると言われ、衣服・装身具の栄えている『黒の国』
§大陸で最も火山に近く、マグマの地熱発電による恩恵で、工業の栄えている『赤の国』
§大陸で最も森林が多く、年中風が吹くも安定した気候で、農畜の栄えている『青の国』
§大陸で最も鉱山が多く、雨期になると眩しい程の雷で有名な、鍛冶の栄えている『黄の国』
特色は違えど、五つの国は互いに支え合い、共存していた。
だが、
そんな平穏な日々は、ある日を境に豹変してしまう…
大陸中央部に位置する山の上空に、突如七色に光る宝石が現れた。
その宝石は磁力を有しているのか、
中央に大きな島を一つ、その島を囲うように小さな島を五つ、
合計で六つの島を周囲に浮遊させていた。
全ての国の人々が、突然現れたその宝石の美しさに魅入った。
宝石がひときわ強く光り出すと、
空には文字が映し出されていた。
『五つの国を
一つに統べる時が来た。
陽光の如く輝く天照の加護を受けし国
深き闇の如く美しい夜叉の加護を受けし国
豪炎の如く艶やかな鳳凰の加護を受けし国
紺碧の如く軽やかな八咫烏の加護を受けし国
黄玉の如く激情渦巻く麒麟の加護を受けし国
誇り高き名を胸に
国を背負いし
六名の選ばれし者達よ
戦いの場へ招こう
言の葉を音に乗せ
数多の勝利を手にした国は
未来永劫の繁栄を約束せん。』
五つの国は、国から精鋭を六名選出し、
加護を受けし名を隊に与え、
自国の勝利を願った。
選ばれた各国の隊士、計三十名は
宝石の光に包まれ、空の上の島へと招かれていった。
大陸にて勝利を願う人々は、
そのまやかしのような美しさと
空から聴こえてくる隊士達の歌声から
宝石を含むその島々を
§幻想舞踏会§
と呼称した。
コメント
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- 🐯🐅れいん☔️🍀/多忙/体調不良
- 実力派バトルユニット§幻想舞踏会§
- 🐯🐅れいん☔️🍀/多忙/体調不良DMが無理でしたので こちらで失礼します 協力したいです!