nana

“言葉にならない”  【声劇台本】(1人?用)
37
2
コメント数2
0

声劇台本を書きました。 声を出すことができない男の人と、とある少女のお話です。上手く伝わるといいんですが…。長かったのでPart1、2で分けました。拙い文ですが、どうぞ読んでやって下さい。(*^^*) ☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・° Part1 ──「ありがとう。」── 人を助けてそう言われたのは、初めてで。 その一言で、こんなに温かい気持ちになったのも、初めてで。 ──「あのっ…、私この間、ここの将軍様に命を助けてもらって…、そのお礼がしたくて、頑張って作ったの…。 ──…これ、届けてもらえますか…?」── このかたちの歪なおにぎりが ──『なんだ、このゴミは。』── これほど美味しそうに見えたのも、初めてで。 ──『次、そのガキが屋敷に来たら…── これほど ──『殺せ。』── …苦しいことは、無かったのに。 ☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆*:.. Part2 私には声というものが存在しません。 あなたを助けたのが実はわたしだということも、 あなたが想っている将軍様の本性も、 あなたはもうここへ来てはいけないことも、 伝える術がない。 でも… ──「美味しい、って言ってくれてるかなぁ…。」── そう言って、顔を綻ばせるあなたを見ると、たとえ声が出せたとしても全て伝えることは出来そうもなくて… だから、 せめて、私に一瞬でも幸せという感情を与えてくれた恩返しに… あなたを側で守らせてください。 ☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆*:.. 最後まで読んでくださり、ありがとうございました。 #声劇台本 #切ない #和風

2コメント
ロード中