nana

【朗読台本】彼の悪
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第2弾:自作小説に登場する“破壊者:アボロス“の様な思いで今回やらせていただきました。 嘲笑う最恐と言う名称です。 最強が故に最恐。 手を抜くことも、決死でしない決闘者でありながらこの世の盾になる事を捨てた王国騎士の設定で視聴者に届けます。 よかったらどうぞ聞いて下さい。 最初に正義と悪を別(わか)つのは誰か。 なんの定規を持ってして、 その線引きをしたのか。 今となってはもう、分かりはしない。 英雄とは何か、悪魔とは何か。 選び悔いた道の果てに待つものは何か。 その景色を見た者は、 本当の世界の真理(ことわり)を知るだろう。 正義の面(つら)をした化け物が、 平気な顔をして虐げる世界で。 僕は何を屠(ほふ)れば、正しいのか。 僕は何を信じれば、後悔などせずにいられるのか。 招かれざる英雄達はいつも、 不躾な物言いをし、そうして殺意を向ける。 懐かしき故郷を思い出しても、 僕はもう戻る事は出来ないだろう。 だとするならば、僕らが成すべき事は一つだ。 黄昏(たそがれ)を駆ける、一つの陰影(かげ)。 この命を、凶器に変えて、僕は放った。 『 待っていたよ、英雄に成りし者。』 ▁▂▃▄▅▆▇█▇▆▅▄▃▂▁▁

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